エアコンを買おうとして、すぐに目に入ってくるのが「適用畳数(てきようじょうすう)」という言葉。
※「対応畳数」「畳数のめやす」といった表現の場合もあり
それぞれのエアコンには、適用畳数として「おもに6畳用」などと部屋の広さが表記されているはずです。
では、たとえば10畳の部屋なら10畳、15畳の部屋なら15畳以上と記載のあるエアコンを買うべきなんでしょうか?
この記事では、エアコンを選ぶときの基準として使われる「適用畳数」についてくわしく解説します。
エアコンの適用畳数は、50年以上前の古い基準
まず知っておきたいのは、エアコンに表記されている畳数のめやすは1964年当時の木造無断熱住宅を基準に決められているということ。
実は畳数表示というのは、1964年に当時の「木造無断熱平屋住宅」を基準として制定されたもので、その後50年以上もの間、全く変更されていません。
エアコンは畳数だけで選んじゃダメ?絶対得する最適なエアコンの選び方|コラム|埼玉、東京、千葉で自然素材の注文住宅,健康住宅は無添加計画
エアコンの畳数表示は無断熱のときの基準で選ばれているので、家の性能によってはオーバースペックとなってしまう
エアコンを畳数で選んでいませんか? | 【公式】泉北ホーム | 大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の注文住宅・新築一戸建て
古い木造の一軒家であればもちろん適用畳数通りに買うのが望ましいですが、現代の多くのマンションやアパート、住宅には当てはまらない場合が多い。
なので、たとえば特に都市部に多いマンション住まいの方がエアコンを購入する場合には、実際の広さよりも小さい適用畳数のものを選んでもほぼ問題は起きないでしょう。
適用畳数が小さめのエアコンを購入することで初期費用が抑えられますし、電気代も少なくてすみます。
我が家も「適用畳数」よりずっと小さいエアコンで快適です
たとえば、私の家は断熱もそれほど意識はされていない築約30年のマンション。
ですが、リビングにダイキンEシリーズの10畳用エアコンを設置するだけで、両隣の2部屋をあわせて25畳ほどを十分に暖かく保てています。
しかもフル稼働しているわけでもなく、わりと余裕がある状態。
適用畳数どおりに20畳以上の高価で電気代もかかるエアコンを買わなくてよかったな……とホッとしています。
(ただし、元々が200V電源だったものを100Vに変えたので取付け工事時に+5,000円ほどかかりました)
エアコン自体がパワフルでコスパの良い「ダイキンEシリーズ」だから、というのもあるかもしれないので、参考までに。
適用畳数に惑わされず、部屋にあったエアコンを選ぼう
エアコンの適用畳数についての解説は以上ですが、もちろん例外もあり得ます。
たとえばマンションの最上階で日当たりが強く暑くなりやすいなら、冷房を考えると出力高めのものを選んだ方がいいかもしれない。
鉄筋コンクリートのマンションといえど、壁が薄かったり隙間が開いているなら条件も変わってくるでしょう。
当記事に記載の内容をふまえ、ご自分の家の状況にあわせてちょうどいいエアコンを選んでみてください。